太陽光パネルメーカーの選び方

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太陽光パネルを製造しているメーカーは意外と多く、どこを選んだら良いのか判断に迷うところですね。
私が選んだ際の、考え方などを紹介します。

風土的な条件

まず第一に考えたいのは、風土的な条件です。
沿岸部や積雪寒冷地では、塩害や雪害に耐えれるパネルを選ばなければなりません。
私の環境は積雪寒冷地でしたので、「雪が乗っても大丈夫なように設計してます!」というようなことをメーカーが明言していないところは選択肢から外しました。
といっても、ほとんどのところは厳しい基準の荷重試験に合格していますので、ダメということはありませんが。

このほか、太陽光パネルは高温になりすぎると発電量が落ちるそうなのですが、パナソニックのHITは高温になっても発電量が落ちにくいかったり、ソーラーフロンティアのCISは、多少影ができても発電量に影響を与えにくい造りだったりするそうです。

kw当たりの単価

導入するうえで、もっとも大事なことでしょう。
私が検討段階で単価が安いメーカーだと感じたのは、国内メーカーでは「ソーラーフロンティア」と「ソラキューブ」と「スカイジャパン」、海外メーカーでは「カナディアンソーラー」と「Qセルズ」です。
よりメジャーなのは「ソーラーフロンティア」と「カナディアンソーラー」でしょう。
特に「ソーラーフロンティア」は、国内メーカーであることもあってかなり注目していました。
この他、中国メーカーの「トリナソーラー」はさらに低価格でパネルを提供しています。

施工業者の得意なメーカー

kw当たりの単価をメーカー選びの基準にするとき、メーカーだけでなく施工業者サイドの視点を持つことが必要です。

kw単価は最終的に施工業者さんからもらった見積もりで判断しますよね。
施工業者からすると、複数のメーカーを取り扱いしているといっても、1~2社から大量にパネルを仕入れた方が仕入れ値は安くなります。
そのため、施工業者は大量に仕入れているパネルメーカーは安く設置できるし当然推してきますが、そうでないメーカーは高い見積もりなってしまいます。

例えば、あなたが施工業者3社から4kw分の太陽光発電システムの見積もりをとったとします。
「施工業者1はA社のパネルを200万円で設置できる→50万円/kw」
「施工業者2はB社のパネルを210万円で設置できる→52.5万円/kw」
「施工業者3はC社のパネルを220万円で設置できる→54万円/kw」
このような見積もり結果となるわけです。

このとき、施工業者の見積もりにはパネルの他、工賃、架台費用、設置後の点検費用、などの要素が盛り込まれています。
こうなってくると、各パネルメーカーのkw単価がいくらなのか非常に見えずらいですし、仮にはっきり算出できたとしても、最終的に価格で判断するのであれば、全部ひっくるめた施工業者の見積もり額をベースに考えるはずです。

保証内容

メーカー保証なんて大差ないでしょ、と思っていましたが、調べて見ると意外と差はあります。
単に保証といっても、出力保証、システム保証、災害保証などの分類があります。

出力保証

太陽光パネルは、20~30年以上もつと言われています。
出力保証は、そんな太陽光パネルが、10年までは90%、25年までは85%などと一定の基準を決めて、それ以下に下がっていれば保証の対象とするといったものですね。
個人的にはそれほど重要視しませんでした。
実際、京セラなどは30年前に設置した自社パネルの発電データを取り続け、そのパネルは今でも現役で発電し続けているとか。
それなら、ひとまず国内メーカーであれば京セラの30年前のパネルより品質が落ちるってことはないだろうと思いますし、製造過程の不良であれば、最初の10年以内に出るかなと。
ちょっと楽観的かもですが(;@ω@)

システム保証

これは結構重要だと思いますが、結論からいうとほぼ全社同じような内容で、基本は10年保証だと思います。
保証期間を増やせるのはシャープ、東芝くらいだったような。
太陽光発電システムの中で、基本的に故障するのは発電した後の電気を変換するパワーコンディショナーの部分じゃないかと。
ほとんどのメーカーが10年保証としているということは、期待値的には10年過ぎたあたりから壊れ始めるのでしょう・・・。

災害保証

重要だと思いますが、結構各社バラバラです。
そもそもないところもありますし、有償・無償の違いや、限度額にも差が有ります。
ただ、火災保険や地震保険には入っていると思うので、どこまで必要なのかは設置者によるかもしれませんね。

発電量

産業用であればともかく、個人の住宅に設置する場合は場所が限られているので、kw単価よりも重要視する方もいるのでは。
発電量で有名なのは、パナソニック、東芝、シャープでしょうか。
特に関西ではパナソニックが人気と聞きます。
一方、ソーラーフロンティアは、実発電量という言葉をキーワードとし、予測発電量を実発電量が大きく上回るものとして売り出しています。

最終的な検討結果

はっきり言いまして、太陽光を設置するうえではメーカーはあまり決定的な要素とはならない、というのが私の考えです。
なぜなら、施工業者をどう選ぶかのほうが重要であり、施工業者を選んだ時点でメーカーを選ぶ余地がほとんどなくなってしまいます。
もっとも、見積額が多少アップすることを許容できれば、どんなメーカーでも施工はしてくれると思いますが。
メーカーごとに施工方法や保証内容の違いがあったり、ディスプレイも専用だったりテレビに出力だったりと細かい違いはありますので、使い勝手で決めるのもいいと思います。

メーカーだけで判断した場合、私のイチオシはソーラーフロンティア、時点でシャープです。
ソーラーフロンティアは実発電量、CISというパネルの特性、kw当たりの単価、モニターなど、総合的に考えて1番つけたいと思うメーカーでした。
シャープはまるごと15年保証という長期保証に加え、モニタリングサービスというネットを通じてシャープが自宅の発電状況を監視してくれるサービスが魅力的でした。

と、色々と調べて、このメーカーがいいなぁっていう想いがあったのですが、結果的に私がつけることになったのは「スカイジャパン」という大手ではないメーカーのパネルです。
・・・単純に収支計算で有利だったからです。
このようにメーカーを選んでも、最終的には違うものになってしまう可能性が高いです。

あまり調べすぎて、「絶対このメーカーじゃなきゃヤダ!」とならないようにしましょう。

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