太陽光発電システム施工業者の選び方②

075537

引き続き、太陽光発電システムの施工業者の選び方で私が考慮した点です。

アフターフォロー

太陽光発電システムを設置後のメンテナンスを、どれだけしてくれるか、です。
業者によってかなり差が出ます。
一番はいいところは、「ウチが潰れるまでは毎年1回、ずーっと無料点検しますよ。」と言いますが、高いところだと、「メンテナンスにもお金がかかります。ウチ自身が倒産せずに、末永いお付き合いのため、点検費用を1回2万円頂きます。」というところもあります。
消費者としては当然無料の方が嬉しいですが、施工業者が倒産すると何かあっても保証も受けられませんので、難しいところです。
20年間6回の点検をすることとして、私は点検費用もイニシャルコストに算入して考えました。
点検無料のところは、見積額がちょっと高くてもオッケー、みたいな感じです。

この他、毎年一回屋根上除雪をサービス、とか、点検の機械を良いものを使っている、とか、結構内容に差がありますが、費用に直接影響を与えないものはオマケ程度に考えました。

施工保証

施工保証についても、事前にきちんと教えてもらいましょう。
保証書を見せてもらった方がいいですね。
何年保証するのか、どういうときに保証するのか、ちゃんと保険に入っているのか、注文・契約する前に確認しておきましょう。
基本は10年保証、長いところは20年、最長は一生、というところもありました。
まぁ、その会社が潰れたりしたら元も子もないので、単に長いからココに決めた!とはしないほうがいいですね。

担当者さん

これまではメーカーや施工業者の企業的な面を見てきましたが、結局のところ一番大事なのは、担当者さんが信頼できる人なのかどうか、だと思います。
それを見極めるにはどうすればいいのか。
私は徹底的に質問責めにしました。
色々と聞いていくと、よくわからない答えが返ってくることがあります。
必ず自分が理解できるまで説明してもらいましょう。
その過程で、知識豊富な人はその場で回答してくれますし、わからなくても誠実な人なら必ず調べて回答をくれます。

問題なのは、わからないのに適当にごまかそうとする人です。
そういう人に当たってしまったら、思い切って担当を変えてもらうのも手だと思います。
「それはちょっと・・・。」という人は、その会社と契約するのは止めておいたほうがいいです。
私は外壁張替えのときにこれで失敗しました。
というのも、換気口の暖気漏れが原因で外壁の一部張替えをしたのに、換気口の施工が甘かったことが後から判明したのです。
一応説明はしてもらったのですが「二重になっているから大丈夫」という話を、よくわかっていないのに鵜呑みにしてしまいました。
結果的には単にトップの受けの部分が二重になっているだけで、塩ビ管と給排気トップ、外壁部分のシーリングが何もなされず、外壁にそのままトップをベチャっとはっつけただけ。
施工内容と見積額のバランスは良かっただけに、悔やまれました。

施工方法

一番大事な気がしますが、正直素人にはよくわからないところです。

最も注意すべき点は、雨漏り対策でしょう。
1 ビスは確実に垂木を打ち込む
2 ビスは垂木を貫通しない
3 ビスと垂木の隙間をシリコン材で充填
4 ビスと架台の間に防水ゴムパッキンをいれる
5 ビスをシリコン材で被覆
屋根にビスを打ち込んで架台を固定する場合は、これらのことがちゃんとされているか確認しましょう。

屋根の施工方法について、一つ注意を。
屋根の施工方法の中に「Pvレール」工法というものがあります。
これは、屋根の板金を一回解いて間に角柱をいれ、その上から板金を乗せることによって「レール」を作り、そのレールに架台を設置する、というようなものです。
施工業者さんの中には「Pvレール」至上主義みたいな人がいます。
「Pvレール」以外の施工方法なんて、何重に防水しても結局雨漏りするし、垂木の位置だって正確にわかるはずがない、「Pvレール」以外ではメーカー保証は実は出ないので、他の業者には気をつけたほうがいい、というようなものです。
ある意味では事実ですが、あまり真面目に受け取りすぎないほうがいいと思います。
Pvレールでも雨漏りしている事例はありますし、そのような事例ではPvレールにしたからこそ雨漏りしたようなもののようでした。
Pvレールがダメなのではなく、屋根全体を構造的に見ることができず「Pvレール」だから「大丈夫」だと妄信している業者さんもいる、というのが現状です。

屋根の荷重計算についても聞いてみましょう。
見積もりをもらった時点で「これぐらいならいつもやってるから大丈夫ですよ」と安易に言われることも多いでしょうが、鵜呑みにすべきではありません。
「いつもやっている」ことと「大丈夫」なことに関連性はまったくありませんからね。
じゃあ「いつも」の家は、どれくらいの太さの垂木がどれくらいのスパンで入っていて、家の柱はどういう風に入っているのか、それと比べて自分の家はまったく同じなのか。
きちんと計算できる人に全部説明してもらってもそれが正しいかどうかの判断はできないでしょうが、考え方やその根拠は聞いておくべきだと思います。

配線のまわし方も聞いておきましょう。
たまに屋外で露出配線で施工する業者もあるそうなので、樹脂管にいれて、どこから屋内に貫通させるのか、そこからパワコンまでどうもってくるのか、確認しておきましょう。

あとは、その会社の施工事例を実際に見せてもらいに行ってみるのもいいと思います。
実際に設置されているのを見ると、あれこれ疑問がわくかもしれません。

まとめ

太陽光発電システムの設置は、真面目に考えると考慮しなければならない要素が非常に多いです。
私は工学部出身なので、話を聞いていてもそれなり頭に入ってきますが、慣れていない人だとわからなさすぎて考えるのがイヤになるかもしれません。
そのため、担当者さんが親切で、こちらの不安が解消できるまで付き合ってくれる人かどうかが大事だと思います。
いい担当者さんに当たることをお祈りします。

コメントを残す




Menu

HOME

 TOP