ディーゼル車は元が取れるか

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最近よく聞くようになったクリーンディーゼル。
私は今、次の車の買い替えのため色々調べているのですが、その検討している車の中にディーゼル車があります。
聞くところによると、燃費がよくて壊れにくい、とのことですが、果たして元は取れるのか、考えてみました。

燃料費の違い

一般的に、燃料費はガソリンよりも軽油のほうが安いものですが、実際どの程度安いでしょうか。
そこで、私が住んでいる地方の平均単価を比較してみました。
ガソリン・・・153.9円
軽油・・・・・134.8円
やはり軽油のほうが19.1円ほど安いですね。
しかし、これによるランニングコストが、イニシャルコストの差を埋めれるのかが問題です。

燃費の違い

ディーゼル車は、一般的にガソリン車よりも3割程度燃費がいいと聞きます。
基本的にミニバンを探しているため、はっきりと比較できるのは三菱のデリカD:5くらいしかないのですが、比較してみます。
ガソリンモデル  デリカD:5 G-Power package 燃費 JC08モード 11.2km/ℓ
ディーゼルモデル デリカD:5 D-Power package 燃費 JC08モード 13.6km/ℓ
燃料費に加え、燃費自体もディーゼル車の方がいいですね。
ただし、実燃費は7掛けくらいで見て、
ガソリンモデル  7.84km/ℓ
ディーゼルモデル 9.52km/ℓ
とし、燃費差を1.68km/ℓとしておきます。

初期費用の差

ここまではディーゼル車の圧勝ですが、イニシャルコストではどうでしょうか。
ガソリンモデル  デリカD:5 G-Power package 3,160,080円
ディーゼルモデル デリカD:5 D-Power package 3,517,560円
あくまでも定価ですが、差額は357,480円です。
実際には値引きはあるでしょうが、値引き後もこの差は縮まらないこととします。
なかなかの差ですが、トヨタ ノアのハイブリット車と普通車の差が50万円ほどなので、まだマシですかね。

税金の差

税金がなんとなく安そう、というイメージはありますが、何税がいくら安いのか、まとめてみました。
ガソリンモデル  デリカD:5 G-Power package 取得税47,400円(60%) 重量税15,000円(50%) 合計62,400円
ディーゼルモデル デリカD:5 D-Power package 取得税87,900円(免税) 重量税30,000円(免税) 合計117,900円
税金の差は55,500円となりました。

補助金

経済産業省は「、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル自動車等の導入に対する補助を行っています。
その補助金は50,000円となっています。
当然ながら、ガソリン車は何の補助金もでませんw

元を取るまでの時間

以上を元に、何年で元を取れるか考えてみました。
計算する前の条件として、年間走行距離を設定する必要があります。
ここでは年間5,000kmと10,000kmの2パターンで計算してみます。

ケース1 年間5,000km走った場合

イニシャルコストの差357,480円-(税金差55,500円+補助金50,000円)-年間走行距離5,000km÷燃費差1.68km/ℓ×燃料費の差19.1円/ℓ×N年=0
N≒4.4年
となりました。
・・・想像以上に早いです。

ケース2 年間10,000km走った場合

上の式を単に10,000kmにするだけです。
N≒2.2年
・・・あっという間ですね。

まとめ

デリカでの検証しかしていませんが、ディーゼルモデルがある車を選ぶなら、年間走行距離5000km程度でもすぐに元が取れてしまいそうですね。
さらにディーゼルエンジンは壊れにくくて丈夫、という話も聞きますので、乗り潰すつもりなら買い替え頻度も少なく済みそうですね。
ただし、ディーゼルモデルがないガソリン車と比較した場合、必ず特になるとまでは言えませんので、車種ごとに比較する必要があると思います。

問題なのはディーゼル車のミニバンが、国内ではデリカくらいしか存在しないことですね。
ノアのガソリンモデルとでは価格差が80万円くらいありますし、燃費もいいため、簡単には元は取れないと思うので、それならノアを選択するかもしれません。
密かにマツダのビアンテが、フルモデルチェンジによってディーゼルモデルが出ないかと期待しているところです。

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